☆ 「谷口内科だより」 第2号を出しました

☆ 「谷口内科だより」を創刊しました(2013年2月12日)

 

I. インフルエンザが流行しています

 全国的にA型インフルエンザが多く、当院での調査でもほとんどがA型ですが、1例だけB型でしたインフルエンザワクチンを接種した方でも感染していますから、油断大敵です。38℃以上の高熱、悪寒、全身倦怠、関節痛、頭痛、咳などが主な症状です。体温が37℃台でもふつうの風邪よりもだるさがひどい場合は、インフルエンザのことがあります。当院でも数人確認しています。

検査:

インフルエンザ検査にかかる時間は15分です。細い綿棒を鼻からやさしく入れて検査します。費用は3割負担で、900円程です。

 

治療:

 速やかな抗ウイルス薬治療が、症状を早く改善させ、感染を拡げないために有効です。

以下のいずれかを選択します。

•イナビル吸入。1回の吸入で済みます

•タミフルの内服。1日2回、5日間。

•リレンザの吸入。1日2回、5日間。

•ラピアクトの点滴。1回で済みますが、点滴が必要です。

受験生の皆さん、インフルエンザの予防にタミフル、リレンザが有効です

 インフルエンザワクチンを接種しても、インフルエンザに感染する事があります。手洗い、うがい、マスクに加えて、インフルエンザ治療薬の、タミフル(1日1回内服)、リレンザ(1日1回吸入)を10日間すると、その間はインフルエンザにかかりにくいことがわかっています。健康保険が効かないため、自費診療となり、いずれも5250円(消費税込み)です。


 

 

II. 風疹

 若い世代での風疹が流行しています。 風疹ワクチンが任意接種になったため、十分量の抗体(感染を予防してくれる物質)を持っていないためです。 妊婦が風疹にかかると、生まれてくるこどもに先天的な異常を起こす事があります。詳しくは、国立感染症研究所のホームページを参照ください。

 

 風疹の抗体検査、ワクチン接種ができます(自費診療)

 抗体検査(血液検査)で3,150円(消費税込)です。

 風疹ワクチン接種 5,250円(消費税込)です。

ワクチンの主な副作用は、注射部位の発赤、腫れ、痛み(ほとんどの場合、数日で改善します)などです。

 なお、女性はワクチン接種後2ヶ月は妊娠を避けることが勧められています。

 

III. 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)

 肺炎は日本人の死因の第3位です。肺炎の原因となる細菌のうち一番多く(25%)、しかも重症化しやすいのが、肺炎球菌です。予防には肺炎球菌ワクチンが有効です。1度接種すると、5年間は有効とされています。

 台東区では、65歳以上の接種希望者に4000円の助成をしています。助成を受けるには、保健所へ申し込みが必要です。当院に申し込みはがきを準備してあります。

当院では4,400円(税込)の窓口負担です(医療機関により窓口負担額が異なります)。 

 なお、子供の肺炎球菌ワクチンである「プレベナー13」とは中身が違います。


IV. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)

 

  帯状疱疹を起こすのは、 みずぼうそうウイルスです。みずぼうそうにかかった後、このウイルスは神経の中に潜んでいます。何らかの原因(免疫低下、疲労など)で、ウイルスが増えると帯状疱疹を起こします。


 症状:

 まず、神経の広がりに沿って痛みが出ます。この時は発疹はまだ出ていません。狭心症、胃炎、坐骨神経痛と間違うこともあります。

 痛みが出てから、数日後に、赤い発疹、水ぶくれ(水疱)が出て来ます。体のどこにでも出ますが、胸、背中、腹部に出る事が多く、通常体の半分だけです。鼻の先端に発疹が出ると、目の角膜が障害(失明の危険)があります。数週間でかさぶた→色素沈着を経て発疹は治ります。傷がひどいと、痕が残ることがあります。

 発疹が治った後も、神経痛(帯状疱疹後神経痛)が残ることがあります。

 治療:

 抗ウイルス薬のバルトレックス、ファムビルの速やかな内服が重要です。

 予防:

 帯状疱疹用ワクチンが有効ですが、日本では未だ承認されていません。小児用のみずぼうそうワクチンで代用できます(別の機会にご案内します)。65歳以上の方は、一度相談ください。なお、帯状疱疹は2回以上かかることもあります。

 

お薦めの本

糖尿病治療の手びき2017ー改訂第57版ー」

日本糖尿病学会編

単行本

価格:702円

出版社:南江堂

出版日:2017年5月

 

 糖尿病専門医の集団である糖尿病学会が、「患者さんとその家族のため」と題して出版しています。糖尿病は、どういう病気で、糖尿病は何が怖いか(合併症)、治療法とその対策などについて、わかりやすく書かれています。大きな字で読みやすく、理解を助ける図表もたくさんあります。もちろん、最近話題のインクレチン関連薬にも触れています。糖尿病の本はたくさんありますが、おすすめの1冊です。最新刊です。

 

アマゾンの説明から

 

病院へ行く前に必読! 次の診療から使える、手遅れを防ぐ病院マニュアル。
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【目次】
第1章 〈病院編〉
今すぐ実践! 「受診のコツ」でうまくいく

第2章 〈症状別編〉
心配なときに! 受診前チェックで手おくれにしない

第3章 〈未来編〉
自分で守る! 健康対策で来る医療問題でも損しない

【著者について】
医師・医学博士
松戸神経内科/JCHO東京高輪病院

不整脈の不安と疑問に答えます

山下 武志 

単行本: 168ページ

出版社: メディカルトリビューン

発売日: 2012/01

 

 不整脈といわれてもなかなか理解しにくのですが、とてもわかりやすく記載されています。特に心房細動、期外収縮など、よくある不整脈についての記載が充実しています。不整脈と言われ心配になった方は、是非一度手に取って読んでみて下さい。かなり不安が解消されると思います。


 

完全図解 よくわかる心臓弁膜症

単行本(ソフトカバー): 210ページ

出版社: 講談社 (2011/4/13)

発売日: 2011/4/13

心臓外科医である著者により、心臓弁膜症の病態、治療法などが、わかりやすく書かれている。心臓弁膜症の一般書があまりないため、とても参考になる。


痛みを残さない帯状疱疹 再発させない単純ヘルペス』

漆畑 修  

単行本: 143ページ

1470円

出版社: メディカルトリビューン (2011/05)

 

帯状疱疹と単純ヘルペスについて、とてもわかりやすく書かれています。帯状疱疹予防のためのワクチンについても述べられています。

待合室にありますので、ご希望の方はご覧ください。